こんにちは!イラストレーターのmonaです。前回からだいぶ時間が空いてしまいましたが、ようやく【痰湿体質さんのトリセツ】をご紹介いたします!
雨の日の頭痛、むくみにお悩みの方必見の内容かと思います(^^♪ ■体質診断はこちらからどうぞ
※ご注意
著しい体調不良はお医者さんに行きましょう!
最終的な判断・実行・継続はご自身の判断でお願いします。ここでは、一般的な薬膳・中医学の情報をご紹介していますので、個々のお身体の責任は負いかねます。
不安なこと、分からないこと、もっと詳しく自分の体について相談したいときは、漢方内科・漢方薬局でご相談されるのがおすすめです。
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Contents
1.痰湿タイプの体とは?
1-1 『痰湿』タイプの症状
1-2 痰湿と『臓腑』の関係
3.痰湿の原因ってなに?
4.水や湿気と仲良く付き合おう
5.痰湿体質さんのおススメ食材 *****************************************
1.痰湿タイプの体とは?
1-1 『痰湿』タイプの症状
まずは、痰湿タイプの方によくみられる症状のご紹介です!
結構悩まされている方が多いのではないのでしょうか?
代表的な症状は、『むくみ』です!
良く聞くのは、夕方になると靴がきつくなる、とか靴下の跡が付くとか…
顔や手、足などがパンパンになるといった症状でしょうか。
そう、痰湿というのは、体内の津液の巡りが悪くなって、局所的に水分が停滞してしまったり、余分な水分がたまってしまった状態です。
この、「停滞した水分」が原因となり、身体に悪影響を及ぼしているのです。
他に、分かりやすい症状として、雨の日の頭痛、一日を通して体が重だるい、水っぽい鼻水が出る、乗り物酔いしやすい、舌のふちに歯形がついている、下痢しやすい、痰がよく出る咳、などなど。。。
こういった余分な水分・湿気による体の不調にはいくつかの特徴があります。
①重濁である
湿気による症状の特徴は、『重く』『濁(汚れている)』です。
頭痛は、重く締め付けるような痛みになり、また、身体も重だるく感じます。
また、汚れた分泌物が出やすくなり、目ヤニやおりもの、軟便や下痢にもなりやすくなってしまいます。
②下部に向かい、停滞しやすい
水分には重みがあるので、体の中でも下に向かいやすい特徴があります。むくみの部位に足が多いのもその性質からです。
また、停滞しやすく留まって長引かせるような特徴もあります。水虫が分かりやすい例かと思います。
湿気が肌に停滞すると、ジュクジュクタイプの肌トラブルに見舞われやすいですが、下部である足に出やすく、しかもなかなか治らない…といった水虫は、痰湿タイプの体質が原因かもしれません。
③『脾』や『気』を傷つける
『脾』とは、中医学において消化を主り、身体を動かすエネルギーである『気』を生み出すところ。
体が過剰な湿気に見舞われると、この『脾』と『気』を傷つけてしまいます。
『脾』が傷つくと、気を生み出す量が減ってしまい気虚状態となります。
また、『気』は体の津液(水分や血液など)とともに全身を巡りますが、痰湿になり津液の流れが悪くなると『気』の流れも悪くなり、気滞を引き起こす可能性がでてきてしまいます。
1-2 痰湿と『臓腑』の関係
先程も、少しご紹介しましたが痰湿と脾&気はとても深く関係しています。
痰湿タイプさんは、脾と気の病になりやすく、逆に脾や気の病を持つ方は痰湿になりやすいといった感じです。
脾は乾燥を好む臓腑であるので、痰湿によって弱ってしまうと気を生み出す量が減り、気が少ないと気の流れが悪くなって気滞になり、一緒に流れるはずの津液の流れが悪くなる…するとまた滞った津液は痰湿となって留まり、血まで滞って瘀血を引き起こす…。
困ったことに、相互に悪影響を及ぼしやすい関係性であり、その影響は多方面にまで及んでしまうのです。(*_*;
では、他の臓腑に痰湿が影響を及ぼした場合、どんな症状が出てくるのでしょうか?
①肺に影響すると…
咳と痰が増える。痰は白っぽく量が多めで比較的吐き出しやすい。
②大腸に影響すると…
急な腹痛と下痢になる。湿気に熱が加わると、下痢による排泄の後の肛門に熱感が残ったりもする。
3.痰湿の原因ってなに?
体に悪影響を及ぼす湿気(水分)のことを『湿邪』とよびますがこの湿邪には外と内から発生するタイプがあります。
内から発生するものとしては、内蔵の機能低下など、体の機能が原因のもの。(先にご紹介した脾や気のようなトラブルです)
外から発生するものとしては、体が梅雨や雨などの気候、水場での仕事、海や川など水辺の居住環境など、湿気に多く(長く)さらされることによるものがあります。
要は外的要因と内的要因がある、ということですがこれらは互いに作用しあいますので、痰湿タイプの方は双方からの対策が必要不可欠となってきます。
4.水や湿気と仲良く付き合おう!日常生活のポイント!
日本は多湿な気候。梅雨や台風の時期があるのに加え、海に囲まれた島国なので湿気対策は体にとっても必須です…!
①夜はしっかり寝て、昼間に活動!規則正しい生活を。
まず、身体に余分な水分がたまるというのは、代謝がうまくいっていないということです。
このたまった水分を動かすには温かい陽のエネルギーが必要。
日の上っている日中に活動することが大切です!
逆に、日の沈んでいる時間帯は陰のエネルギーが強いので昼夜逆転の生活を送ってしまうと、痰湿を悪化させてしまう恐れがあります。
昼間のうちに、適度な運動をしておくと良いでしょう!
ただし、激しすぎる運動はNG…!
痰湿タイプの人は、脾気を弱らせている可能性があるので、無理のない範囲で運動をしてみましょう。
※脾気が弱っている人が激しい運動をしてはいけない理由は、こちらです!
また、しっかり湯船に入って汗を流すのも効果的です。(長湯は避け、一般的な入浴時間にとどめましょう!)
②暴飲暴食を避けて!
食事の上で気を付けなくてはいけないのは、
油!
砂糖!
キンキンに冷えたもの!
油や砂糖は、水をため込む性質があり、また、消化器官である脾にも負担をかけます。
キンキンに冷えたものも、負担をかけてますし、身体が冷えるとそもそも巡りが悪くなってしまうので痰湿に拍車をかけてしまいます。
ちなみに、チーズやヨーグルトなどの乳製品も向きません。これらも体を冷やし、痰湿を作りやすくしてしまいます。
イメージとして、油分を含んだようなねっとりとした印象のある食べ物は痰湿の方は、食べる量を注意した方が良いかと思います。
とはいえ、ケーキとか食べたいし、甘いものも、揚げ物も、チーズも食べたいときだってあると思います。
そういう時は、しっかり生活養生をするか、一緒に水分を出すものを摂るようにした方が無難です。
それでは、次で水分を出してくれる食材や、痰湿タイプさんにおススメな食材についてご紹介してみたいと思います…!
5.おススメ食材
・スーパーで手に入る気軽な食材
里芋、かぼちゃ、栗、小豆、黒豆、玄米、トウモロコシ、白菜、はと麦茶、冬瓜、緑豆(緑豆もやし、緑豆春雨でも可)きゅうり、あおさなどの海藻類など/
特に、小豆は優秀なのでおススメです。
かといって、あんこはお砂糖なども入ってきますので別です…(;^_^A
小豆粥とかにするのが良いでしょう。
また、はと麦茶は日常の飲料としても取り入れやすいです。ただ、ちょっとだけ体を冷やしやすいので冷え性の方は、ホットで飲むのがおススメ!
他に、飲み物だとココアやウーロン茶、コーヒー、紅茶なども。しかし、いずれも飲みすぎは良くないので、適度に摂ることを心がけましょう。
ちょっとスーパーには置いていないかもですが、トウモロコシのひげ茶なども利水効果があり、優秀です!
・上記の食材と合わせるといいもの
ニンニク、ショウガ、胡椒などのスパイス類/体の湿気を発散させるのを助けてくれます。ちょい足しなどで使うと良いと思います。
しかし、ほてりやすい人や暑がりさん、身体に炎症がある人は控えめに。
レモンなどの柑橘類、芋などの自然の甘味のあるもの/これは、脾・肝気の流れなどを調整することで、効率よく痰湿の体質を改善する目的のための食材です。 さいごに・・・ 痰湿体質さんは、脾や気の状態を見ながら養生することをおススメします。 気虚・脾の養生については【気虚体質さんのトリセツ】
気滞の養生については【気滞体質さんのトリセツ】 を参考にどうぞ!
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