こんにちは!イラストレーターのmonaです。
前回の気虚体質の解説に引き続き、【気滞体質さんのトリセツ】をご紹介いたします!
生理前のイライラや気分の乱高下が気になる方は、ぜひご覧ください(*^-^*) ※体質診断1はこちら
※ご注意
著しい体調不良はお医者さんに行きましょう!
最終的な判断・実行・継続はご自身の判断でお願いします。
ここでは、一般的な薬膳・中医学の情報をご紹介していますので、個々のお身体の責任は負いかねます。
不安なこと、分からないこと、もっと詳しく自分の体について相談したいときは、漢方内科・漢方薬局でご相談されるのがおすすめです。 妊婦さんには向かない食材や養生法も含まれています。判断はお医者さんに仰ぎましょう!
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Contents
1.気滞と関係の深い臓腑~肝のはたらき~
1-1 貯めてくれるはなし
1-2 流してくれるはなし
1-3 『気滞』ってどんな状態?
3.どうして気滞になっちゃうの?
4.頑張りすぎないで!!日常生活のポイント
5.おススメ食材と薬膳レシピ
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1.気滞と関係の深い臓腑~肝のはたらき~
1-1 貯めてくれるはなし
『気滞』がどんな状態かをご紹介する前に、気滞と関係が深い臓腑である『肝』をご紹介したいと思います!
※中医学で、肝・心・脾・肺・腎という五臓がよく出てきますが、ものによっては西洋医学の臓器とリンクしないものもあります。ややこしいですよね(;^_^A
『肝』という文字を見ると、西洋医学でいう肝臓のことかな?と思うのですが、完全に同じものというわけでもないので、いったん西洋医学は横に置いて考えていただければと思います。
まず、肝は血を貯蔵してくれています。血は栄養分ですから、体が本来の機能を果たそうとするときに、その助けをしてくれます。例えば、
・パソコン、ゲーム、読書など目を使うとき。
・運動するとき、筋肉がしなやかに動いてくれるよう血を送る。
・月経時
・感情の起伏(怒るときなど)
などなど。思ったよりみんな血を使っています。かすみ目やドライアイ、手足の震え、月経時の貧血が起きないように『肝』が血の量を調節してくれているのです。
1-2 流してくれるはなし
『肝』は他にも、全身の気を流してくれます。※『気』に概念についてはこちらご覧ください。
気がスムーズに流れると、精神が安定します。血や津液もスムーズに流れ、冷えやむくみが起こりにくくなります。
また、肝は『脾』という消化器官とも仲良しなので、気が流れれば脾も正常に働きます。
1-3 『気滞』ってどんな状態?
そして、この『気滞』という体質、字の通り『気』の流れが滞る、悪くなっている状態のことです。
肝は、精神的ストレスを受け止めてくれるところでもあります。このストレスが気の流れを悪くする大きな要因となります。
気の流れが悪くなってしまうと、イライラしたり、過度に落ち込んだり、鬱っぽくなったり…
気滞というのは、『肝』が頑張っても気が正常に流せない状態です。そのため、肝と仲良しの『脾』の調子も悪くなります。ドカ食いしたり、お腹を壊したりといった症状が出たりします。
特に、気滞の症状が顕著になるときが月経時…!!
先ほど、肝の働きの中には「月経時に血を送る」というものあるとご説明しましたが、月経時の肝は、大量の血を送ることで精一杯!
精神的ストレスを処理できるほどの余裕がありません…!
そのため、処理しきれないストレスが気滞を悪化させ、その症状が通常時よりひどくなって顔を表すのです。
月経時にイライラしたり、すぐ泣いちゃったり、鬱っぽくなったりしてませんか?
人によっては、胸の横が張って痛くなったり、足が冷えやすい、むくむ、お腹を壊すなど、PMSがひどい方もいると思います。
一か月で調子のいい日があまりないとか。。。大変ですよね( ;∀;)
そんな風になっちゃう人、なりやすい人っていったいどんな方なんでしょうか。自分に当てはまってはいないか、ちょっと思い返してみてください。
3.どうして気滞になっちゃうの?
男性でも、女性でも、気滞の人で多いのは、頑張り屋さんです。しかも、自覚がない人が多いです。( ;∀;)
ストイック、まじめ、完璧主義、みんなに追いつこうといつも頑張って気を張ってる人は要注意!!
気が付かないうちに、気滞を引き起こしてしまいます。
気滞って、起こる要因はストレスだけではありません。もちろん、気が少ないことや、津液の流れが悪かったり、血の流れが悪かったりしても気滞を引き起こします。意外と少しのことで気は滞ってしまうのです。
あまり動かないデスクワークの人、良く頭を使う人、デスクワークな上に頭も目も使う人は、自覚がなくても、まず気滞は持っていると思った方がいいでしょう。(職種でいうと、SEさんとか。。。絵描きさんとか。。。)
4.頑張りすぎないで!!日常生活のポイント
気滞さんの日常生活のポイントは…
1.リラックスする!適当な気持ちを持って!!
これに尽きるでしょう。。。
「こうでなければならない!」と、理想が自分の中にあって頑張るのはいいのですが、なかなかそれが自分の体を追い詰めていることに気が付かない方が多いです。休みましょう!
気滞が悪化し、結果的に鬱になってしまう人もいます。リラックスしてあげるのが一番いい方法かと思います。 ポイントは、いい香り!アロマや、入浴剤でリラックスタイムを積極的に設けましょう!
他には、
2.運動やストレッチで体全体の巡りを良くする。
普段、動くことが少ない人は運動などで体の巡りを良くしてあげましょう。気の巡りも改善され、リフレッシュできます。気虚もある人は、無理に運動せず、ストレッチやお散歩程度にしましょう!
3.補気、補血をする。
貧血、気虚の人はそれによって気滞になっている可能性があります。少なくなっているものは補って全体の巡りを整えてあげましょう。
5.気滞さんのおススメ食材
基本的に、香りのいいものを基準にしてください。いい香りのするものは、気を巡らせてくれます!
そして、理気(気を巡らす)食材を摂るときは、補気・補血食材も一緒に摂るようにしましょう。
・スーパーで手に入る気軽な食材
柑橘類/レモン、みかん、グレープフルーツなど柑橘類の多くは気を巡らせます。
ピーマン/生理痛の薬膳にも使われます。
他に、カジキマグロや鮭、米麹など。食材としては少なめな印象です(;^_^A
理気(気を巡らす)効果のあるものは、ハーブ系に多いかと。。。
・買えるところは限られるけど、ちょっと効能が高めなもの
カモミール、ジャスミン、ローズなど/ハーブティーの代表格でしょうか。。。お茶の香りでリラックスすると良いです。
菊花/これもお茶にします。しかし、めちゃ苦いです!量をミスるととんでもないことに。。。しかし、気が詰まってたりすると、おいしく感じる人もいるようです。菊花とローズと枸杞の実でお茶にすると飲みやすいです。
陳皮/みかんの皮のことですが、漢方などでも使われます。無農薬みかんの皮を自分で干して作ってもOK!
・理気食材と合わせるといいもの
枸杞の実/肝血を補ってくれます。
棗/ 紅棗、赤棗など、ネットショップを覗くと結構色んな名前で書かれていますが、個人的には新疆ウイグル自治区産の棗が、皮が柔らかくて食べやすいです。そしてとても大きい(笑)。気虚の他にも、貧血、美肌、精神安定、などなどたくさんの効果があるので、
特に女性におススメです。私も、棗だけは切らさないように家に常備しております(*^-^*)
人参/肝血を補ってくれます。
金針菜/忘優草とも呼ばれ、気分を安定させてくれる効果もあります。蔵血作用もあります。
紅花・サフラン/ 血の巡りを改善。ただし、妊婦さんはNG!
・スーパーでなかなか買えない食材、どこで買える?
大棗、枸杞の実、陳皮、菊花、金針菜、紅花…東京近郊だと、新大久保や横浜中華街など中国系食品のお店で手に入ります。また、ネットでも注文可能です。 □アジアンストア (ネット注文可能)
ジャスミン、ローズ、カモミール…ハーブティーとして、普通のスーパーに置いてあったりもします。乾燥した花そのものは、ジャスミンは茉莉花(まつりか)、ローズは玫瑰花(まいかいか)という名前で中国食品店に売っています。
サフラン…スーパーによっては売ってるところもあります。西武百貨店の食品コーナー、自然食品のお店、プチ高級スーパーなどに置いてあります。
最後に…
理気食材は、妊婦さんにあまりおススメしにくいものが多いです。理気だけではなく、血を巡らすものも注意が必要ですので、自己判断での使用はせず、お医者さんにご相談くださいね。 それでは、今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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